赤岳へ。県界尾根から岩登りを楽しむ

赤岳へ。県界尾根から岩登りを楽しむ

全身を使って岩を登る。

夢中で上をめざすこの時間が好きだ。

県界尾根で登り、

真教寺尾根で下りる赤岳周回ルート。

山頂が近づくと、急な岩場になり、

鎖場や鉄はしごが頻繁に出現する。

慎重に、岩を転がさないように

一歩ずつ確実によじ登る感覚が

僕は大好きだ。

もちろん、樹林帯の木漏れ日の中を

歩き、鳥の鳴き声に癒されながら

沢の音を聞きながら深い山に入っていく

その感覚も大好きだ。

登山道は急になり、森林限界を超え、

木々が低くなって景色が開けたときの

開放的な感じも大好きだ。

つまり山にはその時々の楽しみが

たくさん詰まっているのだ。

サンメドウズ清里スキー場ゲート前の駐車スペース。目の前が登山口だ
ここから県界尾根で登山スタートだ
登山口からスタートしてすぐの道。
正面に赤岳が見える。まだまだ先は長い
まだまだ始まったばかり。小天狗まで1時間
標識が出ていて迷わずに進むことができる
スタートして1時間20分ほどで小天狗に到着。
正面に赤岳がドーンと見える。テンションが上がる

赤岳の東側から登る県界尾根。

小天狗までの2時間は、樹林帯を歩く。

小天狗から大天狗までは、

ゆるやかな道が続く。

正面には、めざす赤岳が姿を現し、

小さな僕たちを見つめている。

樹林帯の険しい道。段差が大きくしんどい
開けた場所から富士山が・・・スタートして2時間、けっこう登ってきた
真っ青な空。どこまでも続く八ヶ岳ブルー

大天狗からは本日のクライマックス。

鎖場や鉄はしごをクリアしていく

大自然のアスレチックだ。

次々と現れる岩に顔がくっつきそうに

なりながら、よじ登る。

足場を確保して手がかりを探し、

ひとつずつ上へ上へ。

見上げれば、八ヶ岳ブルーの青空が

降り注ぐ、このシチュエーション。

その瞬間、とてつもない幸福感が訪れる。

大天狗を越え、いよいよ鎖場の登場だ
長い鉄はしご。一歩一歩慎重に歩を進める
急登の先には青い空が。テンションが上がる
ここからが核心部。一番のお楽しみタイム。

登り切ったら終わってしまう

この愉しみが名残惜しい。

もう一回、少し下って、また登ろうか

などと馬鹿なことを考えてしまう。

そんな県界尾根もやがては終わりがきて

赤岳山頂、頂上山荘の裏手に到達した。

赤岳天望荘が真横に見える
長い鉄はしご。体力が奪われていく
鎖場。手がかり足場はあるので楽しい。岩を落とさないよう慎重に
山頂直下の岩場。真上には頂上山荘が見えた
危険度は少ない。岩をしっかり掴んで三点支持で登る
楽しい岩登りもあと少しだ。頂上はもう目の前
右手には天望荘から登ってくる登山者が見える
赤岳天望荘が下に見える。やっと頂上に到着
赤岳山頂。ゴツゴツした岩山だ
スタートから3時間40分。赤岳山頂
邪魔するものが何もないこの景色に皆さん釘付け
南アルプスの山々も見渡せる最高の天気
下山は真教寺尾根で下る。まずはキレット分岐まで
鎖を補助にしながら、岩場を登って下って
行者小屋までの文三郎尾根を下る人たちが見える
振り返ると、赤岳の凛々しい姿。かっこいい
真教寺尾根もなかなか急なので慎重に
キレット分岐。右に行くとキレット小屋、そして権現岳方面だ
牛首山方面へと下る。まだまだ先は長い
振り返ると、この急登。登っても楽しそうな真教寺尾根
鎖場の連続。下りは怖い。鎖を頼って下りるしかない
真っ青なこの大きな空に癒される。登山口まで頑張ろう