晩秋の奥秩父、金峰山から国師ヶ岳へ
- 2023.01.24
- 登山紀行


霧氷の樹林帯を歩く心地よさ。
朝の6時半、大弛峠の駐車場からスタート。
金峰山をめざす。
朝の静けさの中、樹林帯をゆっくりと進む。
筋肉がまだ温まっていないので、
ウォーミングアップのつもりで歩く。
このスタート時が僕は大好きだ。
この後、体感する登山への期待感、
起きたばかりの森の音、
陽が昇っていき、森の中が騒めいていく。
そんな時間を過ごすことのできる幸せ。
山頂での達成感、景観もさることながら、
夜明けまもなく、森に入る清々しさは
心を癒してくれるのだ。
しばらく行くと、木々の様子が変わってきた。
霧氷の華が咲く木々が登山道に出現した。
見上げれば、青空の中に映える白い樹木。
ときより、上から降ってくる白い華。
こんな光景に巡り合えたことに感謝しつつ、
前に進む。
地面には霜が・・・
季節は秋から冬に変わろうとしていた。






富士山の絶景と霧氷の競演。
標高を上げると、登山道から
富士山が姿を現した。
どこから見ても、いつ見ても、
富士山は美しい。
霧氷の白い木々が青空に映え、
その遙か向こうには、富士山の背景。
じつに巧妙な構図ではないか。
朝日岳を越え、鉄山を越え、そして
景色が広がる稜線に出た。
樹林帯を抜けて、一気に広がる開放的な光景。
誰もが心打たれる瞬間だが、
何度味わっても感動する。
たとえ何度経験した山でも、わかっていても、
抜けた瞬間が好きだ。













金峰山山頂から国師、
奥千丈まで。
金峰山山頂でも富士山が迎えてくれた。
そして迫力ある五丈岩。
ご神体であるその岩の前に立つと、
包み込まれるような神聖な気分になる。
二礼二拍一礼で参拝し、登頂に感謝。
ポカポカ陽気で心地よい山頂には、
多くの登山者がまったりと過ごしていた。
みんな笑顔で楽しそう。
笑ってしまうその気持ち、よくわかるよ。
これからまだ登山は続くので、
少し休憩した後、大弛峠まで一気に下山。
そして、大弛小屋の裏手から
反対側の山に登る。
めざすは、国師ヶ岳と奥千丈岳。
長い長い木の階段を登っていく。
雪が登山道にチラホラと残り、
冬の気配を感じさせる。
国師ヶ岳も奥千丈岳も、
開放感のある気持ちいい山頂だ。
山から山へ。
縦走という大げさなものではないが、
いくつもの山頂を体感できる幸せ、
そして天気にも恵まれ、
風もなく穏やかな山行に、
今回も感謝したい。
おわり
拝読していただき、ありがとうございます。






















大弛峠登山口➡(1時間)朝日岳➡(45分)金峰山山頂➡(45分)朝日岳➡(45分)大弛小屋➡(1時間)国師ヶ岳 ➡(5分)北奥千丈岳➡(30分)大弛峠 |
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