晩秋の奥秩父、金峰山から国師ヶ岳へ

晩秋の奥秩父、金峰山から国師ヶ岳へ
大弛峠登山口➡(1時間)朝日岳➡(45分)金峰山山頂➡(45分)朝日岳➡(45分)大弛小屋➡(1時間)国師ヶ岳➡(5分)北奥千丈岳➡(30分)大弛峠

霧氷の樹林帯を歩く心地よさ。

朝の6時半、大弛峠の駐車場からスタート。

金峰山をめざす。

朝の静けさの中、樹林帯をゆっくりと進む。

筋肉がまだ温まっていないので、

ウォーミングアップのつもりで歩く。

このスタート時が僕は大好きだ。

この後、体感する登山への期待感、

起きたばかりの森の音、

陽が昇っていき、森の中が騒めいていく。

そんな時間を過ごすことのできる幸せ。

山頂での達成感、景観もさることながら、

夜明けまもなく、森に入る清々しさは

心を癒してくれるのだ。

しばらく行くと、木々の様子が変わってきた。

霧氷の華が咲く木々が登山道に出現した。

見上げれば、青空の中に映える白い樹木。

ときより、上から降ってくる白い華。

こんな光景に巡り合えたことに感謝しつつ、

前に進む。

地面には霜が・・・

季節は秋から冬に変わろうとしていた。

6時30分、大弛峠駐車場。まだ余裕はある
金峰山への登山口。約4.2キロの道のり
平坦な樹林帯から始まる
青空の中、霧氷のダケカンバ。
登山道には霜が・・・季節は秋から冬へ

富士山の絶景と霧氷の競演。

標高を上げると、登山道から

富士山が姿を現した。

どこから見ても、いつ見ても、

富士山は美しい。

霧氷の白い木々が青空に映え、

その遙か向こうには、富士山の背景。

じつに巧妙な構図ではないか。

朝日岳を越え、鉄山を越え、そして

景色が広がる稜線に出た。

樹林帯を抜けて、一気に広がる開放的な光景。

誰もが心打たれる瞬間だが、

何度味わっても感動する。

たとえ何度経験した山でも、わかっていても、

抜けた瞬間が好きだ。

登山道から富士山が・・・
ハイマツの背後には山々が・・・そして雲海も
霧氷と富士山。いい景色
青空には枯れ木が映える。
7時20分、朝日岳に到着。ここでも霧氷
枯れ木と富士山。きれい・・・
霧氷と富士山
霧氷と富士山再び
霧氷の華が咲く山々の景色
日陰の登山道は、凍っていて滑る
景色が抜けた。開放感ある登山道
気持ちいい稜線。山頂はもうすぐ
大きな岩のトンネルを抜ける

金峰山山頂から国師、

奥千丈まで。

金峰山山頂でも富士山が迎えてくれた。

そして迫力ある五丈岩。

ご神体であるその岩の前に立つと、

包み込まれるような神聖な気分になる。

二礼二拍一礼で参拝し、登頂に感謝。

ポカポカ陽気で心地よい山頂には、

多くの登山者がまったりと過ごしていた。

みんな笑顔で楽しそう。

笑ってしまうその気持ち、よくわかるよ。

これからまだ登山は続くので、

少し休憩した後、大弛峠まで一気に下山。

そして、大弛小屋の裏手から

反対側の山に登る。

めざすは、国師ヶ岳と奥千丈岳。

長い長い木の階段を登っていく。

雪が登山道にチラホラと残り、

冬の気配を感じさせる。

国師ヶ岳も奥千丈岳も、

開放感のある気持ちいい山頂だ。

山から山へ。

縦走という大げさなものではないが、

いくつもの山頂を体感できる幸せ、

そして天気にも恵まれ、

風もなく穏やかな山行に、

今回も感謝したい。

おわり 

拝読していただき、ありがとうございます。

金峰山山頂に到着
2,599mの山頂標識。晴れていて心地いい
五丈岩と富士山
登山者と比べると五丈岩の大きさがわかる
ご神体である五丈岩の前には鳥居が
オブジェのようなダケカンバ
登山者がくつろぐ陽の当たる山頂
ここにも霧氷の華が
霧氷の向こうには奥秩父の山々が見える
さあ、下山しよう
樹林帯の中をひたすら下る
途中の朝日岳でラーメンを食べる
大弛峠まで下りてきた
大弛小屋。ここから国師ヶ岳をめざす
最初から長い木段。ところどころに雪が
まだまだ続く、この階段キツイ
岩の道になった
北奥千丈岳と国師ヶ岳への分岐
国師ヶ岳山頂に到着。気持ちいい―
続いて奥千丈ヶ岳に。こっちもいいね
奥秩父の稜線、どこまでも続く
いつまでも居たい山頂。ポカポカで快い
大弛峠登山口➡(1時間)朝日岳➡(45分)金峰山山頂➡(45分)朝日岳➡(45分)大弛小屋➡(1時間)国師ヶ岳
➡(5分)北奥千丈岳➡(30分)大弛峠
2022年11月6日(日) 晴れ