杣添尾根で南八ヶ岳・横岳へ

杣添尾根で南八ヶ岳・横岳へ
横岳登山口➡(2時間30分)見晴台➡(60分)三叉峰➡(10分)横岳(奥の院)山頂

午後から雨になる予報なので、早出してサクッと登り下りてこようと思い、杣添(そまぞえ)尾根登山口までやってきた。今回は横岳ピストンの予定。晴れていれば赤岳まで行きたいが、無理はせずに状況判断しよう。駐車場には数台の車が停まっているが人はいない。

5時登山スタート。半袖半ズボンなので実に歩きやすく気持ちがいい。最初は別荘地の中を横断する感じの遊歩道を行く。30分ほどで広場に出た。ココが本当の登山口らしい。地図掲示板とトイレもあり、休憩できる東屋もあった。

杣添尾根登山口。横岳への最短ルートだ
最初は別荘地の中の遊歩道を歩いていく
鹿防護柵が設置されていた
ここが本当の登山口。トイレが設置されている(使用可)
標高差約1,000m。マイナールートだが横岳への最短ルート

なんと雨が・・・予報より早く降り出した!

しばらくは樹林帯の中をひたすら標高を稼いでいく。木の根や岩に宿る苔が八ヶ岳らしく、いい感じ。2時間半ほどで景色が開けた。見晴台に到着。前方には横岳の稜線、そして赤岳も姿を現した。

しかし、まだ朝の7時半にして、予報よりもずっと早く雨が降り出した。なんということか。山の天気は本当にわからない。傘をさし、しばらく見晴台に佇む。

くよくよしても始まらないので元気を出して歩を進めるが、雨足は強くなり、しかも根の張った急登はなかなかしんどい。やがてハイマツと岩の急登になり、稜線が見えてきた。見晴台から約1時間で三叉峰に到着。

岩と根の道を行く。八ヶ岳らしい苔が美しい
スタートから約2時間。標高2,500m地点
スタートから2時間半で見晴台に到着。横岳の稜線が見える
見晴台の先は木々が低く、根が張って歩きにくい急登だ
尾根の木々の間から富士山が顔を出す
赤岳天望荘から赤岳山頂までの急登も見えた
岩の間には、ミヤマダイコンソウが。
ハイマツの間を縫って急登を登る。三叉峰の標識が見えた
スタートから約3時間半で三叉峰に到着。

横岳までの稜線では、お花畑が僕を迎えてくれた。

三叉峰から横岳山頂(奥の院)までの稜線にはたくさんの花が咲き誇り、とても美しかった。しとしとと雨が降る中、ゆっくりと稜線散歩

幸いに風も霧もなく、周りの山々が望める。赤岳・中岳・阿弥陀岳、そして反対側には硫黄岳までの稜線、遠くにはポッカリ浮く富士山、北アルプスの稜線までが見渡せた。

ホソバイワウメ
チョウノスケソウ
コケマンテマ
ギョリュウモドキ
岩場のお花畑。心が癒される
可愛い花たちが登山者の目を楽しませてくれる
横岳山頂までは、こんな鉄梯子もある
横岳(奥の院)山頂に到着
赤岳と富士山。素晴らしい眺めだ
赤岳への稜線。ゴツゴツした岩肌が男っぽい
左から赤岳、中岳、阿弥陀岳
遠くには北アルプスも見える。

赤岳まで往復しようか迷ったが、これから雨足が強くなる可能性もあるので、今回はこのまま下山することにした。

雨に打たれながらも、高山植物を愛でながら、のんびりと稜線散歩ができたので、とても楽しい山行となった。予想とちがった展開にいつもドキドキハラハラする山歩き。状況を受け入れ、判断しながら進んでいくことの楽しさを今回も痛切に感じた。

2022年7月3日 曇り時々雨
横岳登山口➡(2時間30分)見晴台➡(60分)三叉峰➡(10分)横岳(奥の院)山頂