杣添尾根で南八ヶ岳・横岳へ
- 2022.07.18
- 登山紀行


午後から雨になる予報なので、早出してサクッと登り下りてこようと思い、杣添(そまぞえ)尾根登山口までやってきた。今回は横岳ピストンの予定。晴れていれば赤岳まで行きたいが、無理はせずに状況判断しよう。駐車場には数台の車が停まっているが人はいない。
5時登山スタート。半袖半ズボンなので実に歩きやすく気持ちがいい。最初は別荘地の中を横断する感じの遊歩道を行く。30分ほどで広場に出た。ココが本当の登山口らしい。地図掲示板とトイレもあり、休憩できる東屋もあった。





なんと雨が・・・予報より早く降り出した!
しばらくは樹林帯の中をひたすら標高を稼いでいく。木の根や岩に宿る苔が八ヶ岳らしく、いい感じ。2時間半ほどで景色が開けた。見晴台に到着。前方には横岳の稜線、そして赤岳も姿を現した。
しかし、まだ朝の7時半にして、予報よりもずっと早く雨が降り出した。なんということか。山の天気は本当にわからない。傘をさし、しばらく見晴台に佇む。
くよくよしても始まらないので元気を出して歩を進めるが、雨足は強くなり、しかも根の張った急登はなかなかしんどい。やがてハイマツと岩の急登になり、稜線が見えてきた。見晴台から約1時間で三叉峰に到着。









横岳までの稜線では、お花畑が僕を迎えてくれた。
三叉峰から横岳山頂(奥の院)までの稜線にはたくさんの花が咲き誇り、とても美しかった。しとしとと雨が降る中、ゆっくりと稜線散歩。
幸いに風も霧もなく、周りの山々が望める。赤岳・中岳・阿弥陀岳、そして反対側には硫黄岳までの稜線、遠くにはポッカリ浮く富士山、北アルプスの稜線までが見渡せた。












赤岳まで往復しようか迷ったが、これから雨足が強くなる可能性もあるので、今回はこのまま下山することにした。
雨に打たれながらも、高山植物を愛でながら、のんびりと稜線散歩ができたので、とても楽しい山行となった。予想とちがった展開にいつもドキドキハラハラする山歩き。状況を受け入れ、判断しながら進んでいくことの楽しさを今回も痛切に感じた。
2022年7月3日 曇り時々雨 |
横岳登山口➡(2時間30分)見晴台➡(60分)三叉峰➡(10分)横岳(奥の院)山頂 |
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